OZONE
海岸線の近くでは、色とりどりの貝類を目にすることができます。サメの個体数は再び増えつつあります。サンゴも活力を取り戻しつつあります。アウトリガー・フィジー・ビーチリゾートの従業員、そしてお客様による環境保全活動のおかげで、周辺海域の海洋生物は再び生き生きとした輝きを取り戻すことができました。これは、キャスタウェイ島周辺の枯渇したサンゴ礁を回復させることを目的としたサンゴの繁殖プログラムのおかげでもあります。「ラグーンでは、魚の数が著しく増加しています・」と、当リゾート施設のアクティビティマネージャーであるキニ・サライ(Kini Sarai)は述べます。「私達の活動を旅行者に紹介してくれている iTaukei Land TrustBoard と南太平洋大学は、大きな注目を集めています。」
2014年に設立された「オゾン(OZONE)」は、アウトリガー・ZONEと同様に、ハワイ諸島、フィジー、タイ、モーリシャスのアウトリガー・リゾート施設周辺の海洋におけるサンゴ礁の保護と育成を目指す世界的な環境保全プログラムです。
全世界で60パーセント以上のサンゴ礁が、気候変動、過剰な漁業活動、陸地からの汚染物質により差し迫った脅威にさらされていると推測されています。これは、世界的に科学者や自然保護活動家の間で深刻な懸念となっています。彼らは、サンゴ礁が自然や人為的な脅威によって危機にさらされていると記録しています。国連の支援のもと最近行われた研究では、人類がただちに温室効果ガスの排出を抑制するために何らかの行動を起こさなければ、今世紀中に世界のサンゴ礁の99%に「毎年の深刻な白化現象」による影響が及ぶとしています 。
サンゴ礁は、現在重大な局面にあります。調査によると、過去3年間で、これまでに記録された中でも最も長く、広範囲にわたるサンゴの死滅が確認されています。世界的な気候変動によるこの影響は、少なくとも今後20年から30年の間に悪化すると予測されており、乱獲や汚染によってすでに被害を受けているサンゴ礁がさらに破壊されてしまう恐れがあります。
「私達は、世界のサンゴ礁の未来にとって重要な局面を迎えている」、国連環境計画のエリック・ソルハイム事務局長はこのように述べています。「サンゴ礁は、海洋生物全体のうち4分の1を支えており、5億人以上の人々に不可欠な食料と環境を提供しているにも関わらず、すでに世界中のサンゴ礁のうち50%は死滅してしまっています。
「科学的視点からすると、事態はさほど複雑ではありません。どのような施策を取るべきかは明らかです。」NOAAのサンゴ礁保全プログラムの国家教育コーディネーター兼フェローシップ・マネージャーであるパウロ・マウリン(Paulo Maurin, Ph.D)博士は主張します。「アウトリガーの活動は間違いなく素晴らしいものです。同社は、私達がアクセスすることのできない旅行者のコミュニティに訴えかける力を持っています。NOAAの場合、地域住民にメッセージを訴えかけるのは容易ですが、サンゴ礁を保護する上で重要な位置づけとなる旅行者の皆さんと繋がることはできないのです。」
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