
アロハとのギブ:ハワイのヘンリー・カポノの音楽と使命
ミュージシャンで慈善家でもあるヘンリー・カポノ(Henry Kapono)氏は、ハワイ州で最も慕われている人物の一人です。コロナ禍におけるミュージシャンへの支援金の調達から、次世代のアーティストを鼓舞し、#PositiveVibes を広める活動まで、カポノ氏は様々なミッションに取り組んでいます。私達は、ハワイのスターで友人でもある同氏に、恩返しの大切さ、そしてハワイ島独自の精神を世界の人々と共有することの重要性についてお聞きしました。
ヘンリー・カポノ財団は、非常に素晴らしい活動をしていますね。財団設立のきっかけは何だったのでしょうか?
(HK) My wife and I have always been active in the past in raising money and awareness for local non-profit organizations like Make-A-Wish® Hawaii, Keiki O Ka Aina and others we respect and believe in. We’ve also helped raise millions of dollars for disaster relief events over the years. So when a friend and business associate noticed what we have been doing for others and advised us to consider starting our own Foundation, this really resonated with us as it allowed us to have a say and fundraise on behalf of Hawaii's musicians and professional music industry.
次に、財団がいつ設立されたか、そして設立以来どれくらいの変化と成長を遂げたかについてお聞かせ下さい。
(HK) We started the Henry Kapono Foundation (HKF) in 2018. We gave out approximately $15,000 in community and music grants in 2019 and then grew considerably this year during this COVID-19 pandemic, giving out over $175,000 in Foodland gift cards to professional music families in need of basic essentials.
未来の世代に向けて「恩返し」をすることを重要視されていますね。この恩返しをするために音楽がベストな方法である理由を教えてください。周りの人々があなたと同じような行動を取るためのインスピレーションを与えるために何か行っていることはありますか?
(K) Music is the universal language, and for me I choose to send positive messages through my songs. All artists are different. Working with younger artists gives me an idea of how they think, what they’re dreams are—and if I can inspire them to understand their gift and the journey moving forward then I know the community will be empowered by them and their music as well.
あなたの財団が貢献できたことを最も誇りに思っていることは何ですか?
(HK)COVID-19世界を襲った私たちミュージシャンは一夜にして収入を失いました。すべてのギグはすぐにキャンセルされるか、無期限に延期されました。数ヶ月かかると思っていたのですが、7ヶ月経ってもまだまだ終わりが見えず苦労しています。
ヘンリー・カポノ財団では、コロナ禍においてミュージシャン達がどれほど困難な状況に置かれるかを理解していました。地元の音楽コミュニティをサポートするため、私達はすぐに行動を開始しました。川上ファミリーと提携し、Foodlandスーパーマーケットからの支援を受けて、サポートを必要とするハワイの音楽コミュニティのために「We Are Friends COVID-19 Basic Essentials Relief Program」を立ち上げました。基本的には、当財団から生活に困窮しているミュージシャンに500ドルずつのFoodlandのギフトカードを提供しました。さらに、提携組織や地域社会および海外コミュニティの支援を得て、175000ドルの支援金の分配を実現しました。HenryKaponoFoundation.orgでは、このプログラムへの寄付金を現在も受け付けています。
たくさんの称賛を集めた「SongsofC&K」プロジェクトについて少し話してください(とても楽しかったようです!)。そのプロジェクトはどのようにして生まれたのですか?あなたにとって最も興味深いプロジェクトはどうですか?
(カポノ氏)2018 年、私達はファースト・ハワイアン・バンクと提携し、コミュニティに根付いた音楽プロジェクトの立ち上げ、そしてヘンリー・カポノ財団の立ち上げを実現しました。このレコーディング企画は、ハワイを拠点とする新進気鋭の若手アーティスト10名がセシリオ&カポノ(Cecilio&Kapono)の人気曲をカバーするレコーディングというものでした。ファースト・ハワイアン・バンクとの共同企画の実現は素晴らしい経験となり、若く才能あるアーティストと仕事をするのもまた、非常に嬉しい経験となりました。これらのアーティスト達は、セシリオ・カポノの楽曲を始めとする私の音楽を聴いて育っています。彼らと一緒に制作活動を行う中で、若手アーティスト達が私達の楽曲をどのように解釈する様子を目にするのは素晴らしい経験でした。それぞれのアーティストが楽曲に込めた想いに、私は胸を打たれました。この企画は非常に意義深いものとなりました。
あなたの#PositiveVibesは本当に多くの人々に共鳴します。これらの独特の困難な時代に前向きであり続けるために人々は何ができるでしょうか?
(カポノ氏)まず第一に、私達は自身がいかに幸運で恵まれているかを、時間をかけて理解する必要があります。コロナ以前、私達は誰もが、家族や友人を始めとする周囲の人々のことを省みずにひたすら前に向かって走り続けていました。この状況における1つの希望は、立ち止まり、自身の行動を省みて、必要となる変化を把握するための時間をコロナ禍が私達に与えてくれたことでしょう。
コロナウイルスの沈静化が進みパンデミックが終わった時に思い描くような暮らしを実現するためにも、私達はすべての物事にポジティブな価値を見出し、その価値を享受し、暮らしに取り入れる必要があります。小さな事柄は必ず大きな事柄に繋がっているということを、私達は理解しなければなりません。
ハワイアンズ・ケイキに向けて現在どのようなプログラムを実施していますか?現在施行されている社会的距離の制約の中で、それらの企画内容をどのように調整していますか?
(HK)私はケイキと仕事をするのが大好きですが、私たちが今経験している状況を知っているので、私たちは公の場であまり活動することができません。そうは言っても、私たちの子供と家族は私たちの優先事項です。物事が開かれるとき、それはまったく新しい世界になるでしょう。
将来のヘンリーカポノ財団に対するあなたのビジョンは何ですか?
(HK) To support our community and beloved Home in the Islands through Music and the Arts and by Giving with Aloha.
デュークズ・ワイキキでは、毎週日曜夜に定期演奏を行ってきましたね。その経験について少しお話を聞かせて下さい。このアイコニックな会場での演奏では、どのような点が気に入っていますか?
(カポノ氏)デュークス・ワイキキ(Duke's Waikiki)では27年にもわたり演奏を続けています。90年代当時、私の友人でデュークスの創設者の一人でもある故ロブ・ティボー(Rob Thibeaut)と出会いました。私はツアーで忙しくしていましたが、彼の魅力的なビジョンに触発され、デュークスで働くことを決めました。それから何年も経った今、私はデュークスのオハナ(家族)と素晴らしい関係を持つことができていますし、デュークスは私が最も大事にしている演奏の場となりました。私はデュークスのことを「サンシャイン・リバイバル(太陽の復活)」と呼んでいます。デュークス(TSレストラン)の人々はレストランビジネス界でも最高の人達です。彼らは、本物の『アロハ』でお客様とスタッフ一同と関わっています。これはとても重要なことであり、私はデュークスの家族の一員であることを誇りに思っています。
私は常に、地元の人々と観光客の皆さんがお互いに交流し、友情が生まれるような場所でプレイしたいというビジョンを持っていました。それが『Duke's on Sunday』なのです。この幸せな場所が活気に溢れる様子を目の当たりにすることは何にも代えがたいものです。とても素晴らしいことだと思います。
もし人々がハワイアンミュージックの文化について(現在そして将来のために!)一つだけ知ることができたら、あなたは何を共有したいと思いますか?
(HK) “Aloha”... we need to malama (embrace and take care of) this unique spirit of the islands that we live in. There is nowhere in the world anything like this. We need to share it and teach it to the world, so we can all live together in harmony.
他に共有または宣伝したいことはありますか?
(カポノ氏)すべてのデジタル音楽プラットフォームで聞くことのできる、初のオールデジタルアルバム「SunnyTown」を最近リリースしたばかりです。このアルバムの収録曲は、クレイジーな経験となったコロナ禍に書かれたものです。基本に立ち返り、無駄のないライブ感のある音を保つためにも余計な飾りは取り除きました。シンプルで楽しく、オーガニックな楽曲です。これらの楽曲は、変化する時代の中で島で成長していく経験を歌ったものです。すでに持っているものに感謝し、小さく見えて実は大きな意味を持つ物事を楽しむこと。これらの楽曲は、たくさんの愛、希望、友情、素晴らしい事柄に満ち溢れています。
We invite you to learn more about Henry’s mission (and to be a part of it) at www.HenryKapono.com. Aloha!
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